
自宅にインターネット回線は引いていますか?
一昔前はインターネットは家や会社で接続するものでしたが、携帯電話回線の高速化や低料金化に伴いどこでも普通にインターネットに接続するようになりました。
むしろ、インターネットに接続しているといったことすらあまり意識していないのかもしれません。
スマホも高性能化して、パソコンは持っていない、必要ないと感じている方も多いのではないでしょうか。
現時点では自宅にインターネット回線を引くとなると光回線が主流となります。
月額費用がかかりますが、インターネットは高速で使い放題となります。
スマホの「データ通信のみ」と、「光回線+データ通信」だとどちらがお得なのかを比較してみます。
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自宅のインターネット回線
光回線とは
町中の電線と一緒に張り巡らせた「光ファイバー網」を利用したインターネット回線です。
「フレッツ光」とか「nuro光」などです。
この「光ファイバー網」が張り巡らされていないエリアでは利用することができません。
それ以前の「メタル回線」と比較して非常に高速で大容量の通信が可能となるため、急速に置き換わっています。
メリット
高速な通信が可能
高速で安定した通信が可能です。
通信の理論値はスマホの「5G通信」に追いつかれたり抜かれたりしていますが、実測値では依然大きな差があります。
お昼の時間帯にはつながらない みたいなこともありません。
残りの「ギガ」を気にすることなく使い放題
光回線は引いてさえしまえば使い放題です。
高画質な動画を見ようが、3Dゲームをしようがデータ容量を気にすることはありません。
パソコン・ゲーム機・テレビも接続可能
光回線を引くと一緒についてくる「ルーター」と呼ばれる機器に「無線LAN」「有線LAN」が付いており、いろいろなインターネットに接続できる機器をつなぐことができます。
デメリット
光ファイバー網が来ていないと利用できない
現時点では日本全国どこでもサービスが受けられるわけではありません。
人口が多いエリアから徐々に広がっていっている感じです。
工事が必要
屋外の電線から屋内に光ファイバーを引き込む工事が必要です。
我が家の場合は1時間くらいで完了しました。
建物によっては工事が不可能な場合もあるようです。
集合住宅の場合には管理会社への確認や承認が必要となり、勝手に引き込むことは難しいです。
初期費用・月額費用がかかる
スマホの費用プラスアルファで費用がかかります。
一般的には月額5千円台とまあまあ高いです。
集合住宅だともう少し安く契約できる場合もあります。
ただ後述しますが、高額なキャッシュバックや値引きがある場合が多いです
モバイルデータ通信とは
スマホを使ったインターネット通信のことです。
スマホの契約プランにより月に使えるデータ容量が異なります。
「3GBプラン」とか「20GBプラン」、「使い放題プラン」などです。
メリット
スマホ料金以外に費用がかからない
通信費用はスマホの費用だけとなるのでわかりやすいです。
データの必要量に合わせてスマホのプランを変更することもできます。
デメリット
通信速度が安定しない
お昼や夕方など多くの人がデータ通信を行っている時間帯には繋がりにくかったり速度が出なかったりします。
これは「ある決められた通信量」を使おうとしている人で分け合って利用しているためです。
光回線も同様なのですが、「ある決められた通信量」の量が圧倒的に違うので、モバイルデータ通信のほうが顕著に表れます。
データ通信量を常に気にする必要あり
「動画を見たいけどやめておこう」とか「ダウンロードしたいけどwifi環境で落とそう」など、常にデータ通信量が気になります。
特に月末はデータ残量とのにらめっこになっているという人も多いのではないでしょうか。
データ使い放題のプランもありますが、たいてい光回線よりも高額となってしまいます。
月額費用 比較
比較条件
では、「モバイルデータ通信のみ」の場合と「光回線+モバイルデータ通信」の場合とで月額料金を比較してみます。
月のデータ利用量の条件は【外で5GB 家で15GB】 とします。
それぞれの通信会社とプランは下記とします。
1人から4人で利用した場合の金額をそれぞれ比較します。
モバイルデータ通信のみ ahamoの場合
ahamo データ20GB 2,970円 プランは1種類のみ
光回線+モバイルデータ通信 nuro光+nuroモバイル
nuro光 データ無制限 5,200円 3年縛り
nuroモバイル データ5GB 990円 VMプラン
月額費用比較
モバイルデータ通信のみ ahamoの場合
家族1人 | 家族2人 | 家族3人 | 家族4人 | |
ahamo | 2,970円 | 5,940円 | 8,910円 | 11,880円 |
光回線+モバイルデータ通信 nuro光+nuroモバイル
家族1人 | 家族2人 | 家族3人 | 家族4人 | |
nuro光 | 5,200円 | |||
nuroモバイル | 990円 | 1,980円 | 2,970円 | 3,960円 |
合計 | 6,190円 | 7,180円 | 8,170円 | 9,160円 |
比較結果
上記の表のとおり1人から2人で利用する場合は「モバイルデータ通信のみ」が安くなり、3人以上で利用する場合には「光回線+モバイルデータ通信」が安くなるという結果となります。
光回線には大幅値引きのキャンペーンがある
しかし、光回線には大幅に割引の可能性のあるキャンペーンがあります。ごく一部ではなく金額は違えどほとんどの契約でキャンペーンはあります。
総務省の指導が入り2万円以上の値引きを禁じられたスマホ料金とは異なり、かなり高額なものも存在します。
以下は我が家の実際の契約金額です
本来の金額 月額5,217円+初期費用47,300円
実際の金額 月額3,458円 (3年分のすべての費用から割引・キャッシュバックを引いて36で割った金額です)
いくつかの割引やキャッシュバックがあり、結果3年間で110,597円の割引となります。
上記の表にこれを当てはめると、家族2人めから「光回線+モバイルデータ通信」のほうが安くなる計算となります。
こんな人は光回線を引いた方が良い
今回の条件での試算では、キャンペーン抜きでも家族3人以上の利用では「光回線+モバイルデータ通信」のほうが金額的にはお得となりました。
金額以外でも下記に当てはまる方は光回線を引いたほうが良いです。
高速に安定して通信したい
高画質な動画を見たり、オンラインゲームを楽しむ方は「光回線」が必須だと思います。
特に「音ゲー」や「FPS」等のゲームではコンマ何秒の遅れが致命的となります。
では、「データ通信」と「光回線」ではどちらが速いのでしょうか?
ホームページの表記では5Gならデータ通信のほうが速そうです。
でもホームページの表記は 「理論値」 です。
データ通信のスピードには理論値と実測値があります。
理論上は出せるスピードが「理論値」。このスピードが出ることはないです。
実際に出ているスピードの平均をとった値が「実測値」です。
これはいろいろな企業や機関がさまざまな条件での値を公表しています。
下記はあるデータの一例です
データ通信4G 「理論値」1.7Gbps 「実測値」 72Mbps
データ通信5G 「理論値」4.2Gbps 「実測値」199Mbps
光回線 「理論値」2Gbps 「実測値」500Mbps
スマホのデータ通信のほうが人数や場所などの要因で影響を受けやすいので、実測値の平均が低くなりがちのようです。
ゲーム機やパソコンなどもインターネットに接続したい
インターネットに接続したい機器が「有線LAN」接続なら、モバイルデータ通信では接続できません。
「無線LAN」接続の場合はスマホの機種によっては接続可能ですが、スマホの電池がどんどん減っていきます。
スマホの電池が無くなったら一切インターネットに接続できないというのも不便でしょう。
スマホ以外の機器をインターネットに接続する場合には「光回線」がおすすめです。
データ通信のみ 光回線+データ通信 どっちがお得? まとめ
「データ通信のみ」と「光回線+データ通信」ではどちらがお得かを比較しました。
主に金額をベースに比較しましたが、安定感や速度などから「一人暮らしでスマホのみ所持」や「一人暮らしで大容量の通信はしない」という方以外は光回線を引くメリットのほうが大きいのではないかと思います。
キャンペーンも会社や時期によって様々なので、お得に「光回線」を導入してみましょう。